PVについて改めて考える

Netratingsが指標の見直しを行ったのをきっかけにページビュー(PV)についての論議が一部されていますが、そもそもPVってどんな意味なんでしょうか?改めて考えてみたいと思います。ちなみに、私が関わっているサイトでは2年前くらいからPVはサイトの判断指標に入れていません。

それだけでは意味のない指標

そのサイトのPVがどうであろうが、それ自体はサイトの改善には何の意味もありません。せいぜい競合のサイトと競い合うぐらいでしょう。サイトの総PVだけではサイトの改善に何も役に立たないのです。

1つの方法として、PVはユニークユーザー(UU)数と一緒に利用すると意味が見えてきます。これはサイトセクションによって、数値の見方が変わってきます。

例えば、コンバージョンに至る直前のコンバージョンプロセスにおいて、PV数をUU数でわった1人あたりの平均PV数が、コンバージョンプロセスの最低限のページ数を大幅に上まっていたとします。これは、明らかにそのプロセスのどこかでユーザーが迷っているということです。

また、逆にサイト回遊をしてもらうようなセクションではその見方が逆になり、平均PV数がより大きくなることが目標となるわけです。

RIAの場合

RIAの場合は、それら提供しているアーキテクチャにある程度併せてしまって良いと思います。ログの取り方はむしろHTMLよりRIAの方が自由度が高いはずです。

例えば、私が携わっているサイトではFLASHで作られたRIAは、画面内の1/2~2/3ぐらいの情報が入れ替われば表示している内容の意味合いが変わったとして、ログを取得するようにしています。

RIAでページビューという呼び方は微妙ですが、他に良い言葉がみつかるまではPVで良いと思います。とにかくPVが取れないからどうだとか、そういうクダラナイ論議はどうでも良くて、取得できるデータを参考・活用してサイトを改善できるようにすることが重要です。

まとめ

Netratingsはネット視聴率という考え方で長年サイトを評価してきていますが、結局これもサイトの一部分をみて評価しているに過ぎません。

これらのデータの取得にはサンプリングセグメントに対して、プログラムを入てもらうそうですが、その手法のため企業ユーザーよりも自宅利用者が多く偏りがあるようです。

また、RSSやWebAPIなどについても評価は出来ていないはずです。こういったものをきちんと評価できないことには、本来別業種のサイトを評価することは難しいはずです。

ということで、自分としてはNetratingsのデータなんてある側面での指標でしかないのだし、それに一喜一憂せず、PVやその他の様々なデータを利用して、より良い自社サイトを作る方が大事なんだと思っています。

まぁ、第3者的評価として、上層部に提出するには使いやすいデータではあるんですけどね。それは、それで。

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  1. あんけい

    眠気と戦いながら書いていたため日本語が変でした。ざっとみておかしなところは直しました。かしこ。