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Articles in the Book Review Category

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[2 7月 2007 | チョイスと飛行機の重要性 はコメントを受け付けていません。 | ]

フューチャリスト宣言を読んでいる中で下記のような件がありました。
いままでの教育というのは、学校で学ぶように定められた内容について、100点をとれるように向けてあげることでした。そうでなくて、いまは学びうる範囲が無限に広がったから、選択することこそ教えなければならない。(茂木)
フューチャリスト宣言
無限に広がった情報の中で、自分の進むべき道を見つける能力が今よりさらに必要になってくるだろうという中でのコメントです。これを読んで思い出したのが「思考の整理学」の1章に書かれていた下記の件です。
学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間は作らない。グライダーの練習に、エンジンのついた飛行機などがまじっていては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、どこへでもついて行く従順さが尊重される。勝手に飛び上がったりするのは規律違反。
–中略–
指導者がいて、目標がはっきりしているところではグライダー能力が高く評価されるけれども、新しい文化の創造には飛行機能力が不可欠である。それを学校教育はむしろ抑圧してきた。旧にそれをのばそうとすれば、さまさまな困難がともなう。
思考の整理学
グライダー人間とは自分では飛び立つことが出来ないけれども、一度飛べてしまえばきれいに滑空する人間のことを例えています。著者はグライダーも場合によっては必要で、例えば花を咲かせるにも、1からでは時間がかかりすぎてしまう。だからこそ、切花のようなグライダー人間も必要あるとしています。ただ、飛行機人間が新しい文化を創っていくうえでは必要だとしています。
そして、この両方の本が指している内容こそが、人間がインターネットという新しいツールを手に入れたために、直面する教育の問題なのだと思います。
新しい文化の境目には、グライダー能力の人間ではなく、飛行機人間が必要になってきます。そして飛行機人間とはインターネットという無限の世界から、自分の進むべき道をチョイスする能力をもった人間なのだと思います。
もちろん、この話は今の教育はもちろんのこと、既にグライダー人間として教育されてきた新社会人にいえます。丁度、今日より私の会社でも新人が現場にやってきました。早く飛行機人間の素養も持てるよう、協力していきたいと思います。

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[30 6月 2007 | セレンディピティの加速 はコメントを受け付けていません。 | ]

今、フューチャリスト宣言を読んでいる途中なのですが、いくつかひっかかるフレーズがあったので、少しずつここで触れて行きたいと思います。まずは、これです。茂木 健一郎さんが話された部分ですね。
ネットはセレンディピティを促進するエンジンでもあると思う。もちろん、本屋でたまたま立ち読みしていて思いがけず何かに出会うこともあるけれど、インターネットはセレンディピティのダイナミクスを加速している。紙媒体はゆっくりなのに対して、ウェブははるかに高速です。(茂木)
フューチャリスト宣言
あっ、この考え方面白いなぁと思いまして。セレンディピティとは「何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能」ののことで、もちろん本などの別メディアでもセレンディピティは起きやすいと思うのですが、ネットはその上をいっていると。
ネットは情報量が非常に多く、並行的に複数の情報にアクセスしていくことがし易い媒体なのだと思うんですよね。だから、関係ある情報と関係なさそうな情報を同時に参照しながら、雑多に見ていくことが出来るわけです。そういった中で、関係ありそうで、なさそうな情報からセレンディピティを見出していけるのだと思います。
また、アクセスのし易さという部分も大きいと思います。家にPCがあれば時間の許す限りネットにある情報に自由にアクセスできるわけです。また、日本は携帯でのアクセスも十分に発達していますので、携帯による外出先からもアクセスすることが出来る。
こういった部分は他のメディアにはない側面かもしれません。本の場合、沢山の情報に触れ合うに図書館や本屋に行かないと難しいわけです。
ただ、ネットも不得意な部分があるわけで、これだけブログが流行った中でもまだまだ情報は全て公開されているわけではないわけです。茂木 健一郎さんはこの本の中で、情報は全て無料で公開されるべきといったことも話されていますが、まだそういった状況にはなっていないわけです。
まだまだ、希少価値の高い情報は紙媒体でしかない場合もあり、お互いに補完していくことでセレンディピティを加速させているのかもしれません。

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[23 6月 2007 | 書評:影響力の武器 はコメントを受け付けていません。 | ]

インターネットなどの普及により、世の中は情報が溢れかえっています。それは総務省発表の消費者が接する情報量の推移(平成18年版 情報通信白書より)でも明らかになっています。そうした中で、消費者は多量の判断をしなくてはならなくなり、より簡単で便利な方法による意思決定を行うことが多くなってきています。
例えばAmazonの人気本のランキングなどを見るとTOP10に挙がっているものは良い本なのだろう、役に立つ本なのだろうと思うわけです。しかし、実際は中身も見ていないわけですし、見ず知らずの人が買った本のランキングなので参考にはならないはずなのです。
これは他のたくさんの人たちが選んでいるし大丈夫であろうという判断していて、ほとんどの場合こういった判断が正しいために行われる判断になります。これが社会的証明による影響力の効果です。

この本では承諾誘導のテクニックが返報性、コミットメントと一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性の7つにまとめられて事例とともに紹介されています。正直、この中で書かれていることを悪い方向に使えば、それなりのことが出来てしまうかもしれません。しかし、うまく活用すればこの中の手法を利用してサイトをより良いものに出来るかもしれません。

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[19 6月 2007 | Web STRATEGY vol.10 はコメントを受け付けていません。 | ]

Web STRATEGY vol.10でWEB解析ツールの使い方について連載を始めさせていただきました。比較的簡単なところから始めているので、WEB解析を専門としない方でも参考になると思います。

感想や要望を頂ければ次回以降に出来るだけ反映していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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[6 6月 2007 | 書評:世にも美しい数学入門 はコメントを受け付けていません。 | ]

数学の世界では「6」は完全数と言われているそうです。完全数とは約数を全部足すと自分自身になる数字のこと。
1桁では「6」だけ、2桁だと「28」だけとそれ程多いものではないらしい。また、完全数は連続した自然数の和で表すこともできる。「6」の場合は1+2+3、「28」の場合は1+2+3+4+5+6+7となる。
円周率を表す「π(パイ)」は、円周率以外でも現れることが確認されているそうです。「ビュッフォンの針の問題」というもので、同じ間隔で平行する直線を何本も引いて、その直線の間隔の半分の長さの針を平行する線に投げ入れると、投げ入れた針が平行線に交わる確率は1/πになる。

この「世にも美しい数学入門」はそんな不思議な数学の世界を、数学者藤原正彦氏と「博士の愛した数式」を書かれた小川洋子氏との対談で進んでいく。今まで1、2、3といった数字はそれぞれただの記号でしか考えていなかったものが、この本を通してそれぞれ違う重みをもった美しいものに感じることができるようになってくる。
もし、自分に子供が出来たら、数学をこうやって教えたい。そう考えが起きるくらい、数字に対する見方ががらっと変わってしまう非常に面白く、美しい本です。
テクノラティプロフィール

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[4 3月 2006 | 初?のWEB2.0を冠した本 はコメントを受け付けていません。 | ]

ついに出ましたね。WEB2.0をタイトルに冠した本。
まだ全部は読んでいないのですが、さずが「WEB2.0」をタイトルにしているだけあって詳しく書いてあります。図解も多く、個人的には非常に読みやすい本だと思います。最近のWEB関連の本では、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」がありましたが、あの本に比べ、アーキテクチャ部分が詳しく記述されています。「ウェブ進化論」が新書でどちらかというと一般向けだったのに対し、「WEB2.0 BOOK」はもう少しWEB製作者向けに書かれている気がします。
詳細な感想はまた追って書きたいと思います。

Web2.0 BOOK
小川 浩 (著)サイボウズ株式会社, 後藤 康成 (著)株式会社ネットエイジ
インプレス 2006/03/11
ISBN:4-8443-2226-5