RSS、きちんと理解して活用してますか?

RSSとは何か

電車に乗ってるときに目についてしまうのが電車の中刷り広告ですよね。特に週刊誌の広告はすごい。なんとなくそれだけでも内容を推測できてしまうし、中には読んでみたくなるキャッチコピーも沢山あります。実はRSSとはこの中刷り広告と同じ効果を持っています。

電車の中刷り広告の場合、気になった記事があった場合、その週刊誌を立ち読みしたり買ったりするわけです。RSSも同じで、気になった記事だけサイトに読みに行けばよいのです。実は難しそうなRSSも電車の中刷り広告とあまり変わらないものなのです(もちろん違うところもありますが)。

PUSH型とPULL側の中間にあるRSS

通常、WEBサイトの記事を更新した場合は、そのサイトに行かないと更新状況がわかりません。一般的にはこれを、サイト閲覧者が情報を取りに行かないとわからないということでPULL型と呼ばれたりすることもあります。

これに対し、メールマガジンなどは、コラムなどを利用者のメールアドレス宛に送ったりすることで読まれることになります。先ほどのPULL型と対比して、メールマガジンはPUSH型と言われることがあります。

このPULL型とPUSH型の中間にいる情報配信メディアという位置づけにいるのがRSSです。RSSの場合、利用者が登録したサイトの更新状況と更新された記事の要約を配信する形になります。そして内容を見たいと思った場合だけ、サイトに訪れれば良いのです。

提供側にとってのRSS

記事を更新しても、サイト利用者にその記事の更新を気づいてもらえないとあまり意味がありません。RSSはこの気づいてもらえない部分を、ほどよくアピールできる機能といえます。

ただし、電車の中刷り広告と同じようにどこかに広告を出すのではありません。サイト利用者にRSSを利用してもらうためには、自分のサイトでRSSのリンクを公開し*1、利用者のRSSリーダーに登録をしてもらう必要があります。

「最初に違う部分もある」と書いたのはここです。つまり、一度は利用者にサイトに訪問して頂き、RSSを登録して頂く必要があるのです。ここはRSSをマーケティングなどに利用しようとしている場合に見落としがちな点でもあります。

※1:RSSリーダーに登録してもらうRSSのURLのことをRSSフィードと呼ばれたりすることもあります。

RSSとサイトの運営

  1. サイトに訪問して頂く
  2. 利用者のRSSリーダーに登録して頂く

この2つをクリアするためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

実は、きちんとサイトを運営し、定期的に利用者に有用な情報を提供していることが最も良いことなのです。RSSはプラスアルファのツール、利用者をリテンションするツールであり、新たに新規利用者を呼び込むツールではないのです。

今年発表予定のIE7にもRSSリーダー機能は搭載されるそうです。そうなることで、今後はRSSリーダーがより身近なものになっていくでしょう。RSSはとても便利な機能です。RSSを提供したからすぐに効果が出ないなどと嘆くのではなく、機能と特徴を理解し運用し、きちんと理解し、RSSをうまくサイト運用にいかしていきましょう。

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