解析ツールでRSSの購読者数を知る方法。

すっかり企業のサイトでも導入されていることが普通になりつつある、RSSですが、せっかくなのせ解析視点で少し整理をしてみたいと思います。

まず、RSSから読み取れる数字ですが、以外と少なく、下記の2つになります。

  • RSSからのクリック数
  • RSS購読者数

RSSからのクリック数

RSSからのクリック数は、RSSで配信されたタイトルやら本文に記載されているリンクから、サイトに遷移をしてきた数字を指しています。

以前にWeb解析の視点(流入編)でも、書きましたが、RSSの場合は、リファラが取れる場合と、取れない場合があります。

これはWebサービスのRSSリーダーが利用されているか、クライアントソフトのRSSリーダーが利用されているかによって大きく違うと考えて頂いてほぼ問題ありません。

これを計測するには、通常、パラメータによる認識が利用されています。RSSに配信しているリンクにのみパラメータを付与することで、解析ツール側で集計が出来るようにコントロールするわけです。

あとはリダイレクトページを利用する方法です。リンクを一度リダイレクトさせ、そのリダイレクトの件数で遷移数をカウント、集計を行う訳です。

ちなみにWordpressの場合はwp-includes/feed-rss2.phpとかでRSSのフォーマット整形がされているので、ここで付与することが可能です。この際ですがパラメータを繋げる「&」を使う必要がある場合は、そのまま書くとXMLエラーになってしまうのでエスケープ記号で書いてあげましょう。

RSS購読者数

RSSの購読者数ですが、これが結構面倒くさい。基本的な考えとしては、RSSリーダーはWeb型であれ、クライアント型であれ、購読しているRSSfeedに定期的にアクセスしてくることになります。

基本的にはこれをカウントして、週別ぐらいで見ると、おおよその購読者数がわかるよって仕組みなわけです。

しかし、ここでいくつかの課題があったりもします。まず、Web型のリーダーの場合は、購読している人全ての件数を毎度、同じRSSfeedにアクセスしても無駄なので、1つのリクエストでまとめられてくるのが普通です。

じゃあ、どうやって知るかというと、ほとんどのWeb型のリーダーのリファラ情報に購読者情報が乗ってたりします。

livedoor FeedFetcher/0.01 (http://reader.livedoor.com/; 122 subscribers)

これを集計しないと正確な数字にならないわけです。残念ながらタグ型の解析ツールの場合は、この数字を取得することが出来ません。

実際には、Feedburnnerを利用したりとか、あとは、それぞれのWeb型のリーダーのツールを利用することで、かなりの情報を得ることは出来ます。BlogのRSSフィード登録人数を調べる方法まとめ : WebとPCのメモ帳がすごく参考になると思います。これらを自分で集計すれば、ツールによっては解析ツール上に件数を読み込ませることも可能です。

ちなみにWordpressではFeedLoggerというダッシュボードでRSS件数を表示してくれるプラグインを公開してくださっている方もいて、これである程度は把握可能です(アクセスタイミングでブレるけど)。

もう1つの知る方法として、RSSの記事内に画像情報を埋め込んで、これが呼び出された回数をカウントする方法です。これならば、がんばればタグ型でも可能…かもしれません。

実際にやってみたところ、これでもある程度の計測は出来ましたが、やってみた感じでは下記が課題な感じです。

  • 全てのRSSリーダーが画像まで表示するわけではない。
  • 画像を表示するには記事情報を見てもらう必要があり、それなりの更新頻度が必要。

数字を照らし合わせてみたところ、1週間の期間(2回更新)で、おおよそ7割ぐらいの数字は取れていたりしました。

なので、手作業なんて面倒だし、でも複数のサービスなんか見てられないし、なんとかならないっすかね?という人は試してみても良いかもしれません。

まとめ

色々書きましたが、本来は計測することが重要なのではなく、コンテンツがきちんと伝わり、サイトへの流入効果を生み出し、さらには、コンバージョンに結びついていることが重要です。

なので、購読者数ももちろん重要ですが、まずはサイトへの流入としてRSSはどのくらい貢献し、そこからのコンバージョンはどの程度生み出しているかを把握することが重要だと思いますので、テクニックばかりに走らないようお気をつけくださいませ。

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