最適化をする前にやるべき3つのこと

最適化をやみくもに進めていては効率も悪く、場合によっては思っても見ない方向ばかりに目がいってしまい、そもそもの本題を見失ってしまう可能性もあります。

運用をする、課題となっている箇所を探す、テストをするなどサイトを最適化するためにも様々なタスクがあります。これらを行っていくにあたり、事前に行っておくと良いことがあったりします。というこでそれらを3つに分けてみたいと思います。

KBR(サイトの戦略)を明確にする。

ビジネスのゴール、サイトの役割など大きな部分については、サイトに関わっていれば意識していることが多くあります。しかし、実際の運用となるとサイトの役割は自分の行っている運用とは少し離れてしまっていることもあります。

そこでこれを埋めるためにKBR(Key Business Requirement)を決めておきます。KBR自体の詳しい記述は「GoalとKPIに潜むキャズムの乗り越え方 その1」が参考になると思います。

KBRはサイトの役割と実際の改善作業の間を埋めるようなもので、実際に課題を洗い出す場合、KBRが定義されていると、分析を行う際の軸が出来るので分析の効率を上げることができるようになります。

ハイレベルサイトマップを作る。

ディレクトリ一覧やリンク構造を明記したものではなく、サイトのポイントと動線をざっくりとマップにしたものがハイレベルサイトマップです。

これがあることでサイトの全体を俯瞰して考えやすくなります。俯瞰して見えるようになることで、解析ツールを使った分析と想定(ハイレベルサイトマップ)とのギャップを見つけることも出来るようになります。

実際の作り方は先日書いた「ハイレベルサイトマップの作り方」を読んでいただくと良いと思います。

プレ分析をする。

以前のエントリで解析ツールのレポートを4つに分けることについて記述しましたが、その中でも体重測定のレポートに近い部分になります。(分析レポートは4つに分けて考える。

おおよそ現状のサイトがどのような状態にあるかを知るためのものです。これらのデータがあるかないかで、その後の仮説が非常にたてやすくなります。

この辺りの見る指標やその切り口などについては「はじめてのサイト分析」のエントリでまとめた内容が役立つと思います。

まとめ

上記の3つを行っておくことで、さまざまなシーンで役立つようになります。そのためこれら3つはサイト関係者に共有できるようにしておくと良いと思います。

例えば運用に入る場合もKBRが明確になっていることで、どのような戦略で集客やサイト改善を行っていくべきかが非常に明確になります。

また、課題発見を行う際も、具体的にどこから分析していけば良いかもわかりやすくなってきます。プレ分析をしておくことでおおよその傾向がつかめてますし。

もちろんテストの時も役立ちます。どのあたりからテストしていくか、また、どんなテストを行っていくべきかも明確になってきます。

ということで3つを上げてみました。もちろん他にもあると良いもは多々あります…がこの3つに関しては絶対的に役立つと思うので一度作ってみてください。

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  1. sphinn.jp

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