企業のWEB2.0への関わり方

最近、既存企業でもWEB2.0系企業と同じようなサービスを取り入れていこうという動きが少しずつ出てきているようです。しかし、本来、既存企業はWEB2.0に対してWEB2.0系企業と同じ方向性を持つのではなく、自分達のサービスにあったサービスとして取り込んでいくべきだと思っています。

※ちなみにここでの既存企業とは「ネットに特化したサービスではなく、従来からの商品やサービスを扱っている企業」としています。また、WEB2.0系企業を「ネットのみにおいて単一的なサービスを提供する企業」として書いていきたいと思います。

ユーザーに合ったサービス

最近の既存企業の動向を見ていると、「巷で流行っているから取り込む」いった風潮が大きいように感じられます。しかし、本来はWEBで何かを提供するということは、企業とユーザーのコミュニケーションに設計に必要だからこそであり、WEB2.0的サービスについてもその必要性があってこそ取り入れられるべきだと思います。

つまり、WEB2.0的なサービスを何か提供するにしても、そのサービスで自社のサービスの拡張が出来ないのであれば、むやみやたらと提供をしない方が良いと思っています。

もちろんそれをパブリシティ効果として利用する場合は別ですが、そういった場合、通常よりも利用・提供期間がかなり短くなることを念頭に置いておくべきです。

セグメントの違い

セグメントの違いも考慮しておく必要があります。WEB2.0系のサービスを利用している多くのユーザーはネットサービスにおけるイノベーターであることを認識する必要があります。そしてこのイノベーターと自社のユーザーセグメントとの違いの認識が最も重要なポイントとなってきます。

セグメントが違うのであれば、サービスに対する構え方も変わってきます。WEB2.0的なサービスを取り込むのであれば、そのエッセンスを取り込むべきであり、セグメントにあわせたカスタマイズが必要になってきます。

例えば、ネットサービスにおけるイノベーターの場合、その機能を能動的に活用しようとする傾向があります。その結果、CGM的なサービスであれ、それなりの効果をもたらす場合もあるわけです。しかし、同じサービスをレイトマジョリティのセグメントに提供したらどうでしょうか?活用の仕方もわからずに、利用されずに終わってしまいます。

まとめ

既存企業がWEB2.0的なサービスを取り込むのに最も簡単な方法が、実際にそういったサービス提供しているWEB2.0系企業のサービスを買い取ったり、提携していくことです。

しかし、そのサービスをそのまま取り込む前に、顧客コミュニケーションの設計を見直し、それに併せて自社向けへのカスタマイズの必要性を認識していくことが必要なんだと思います。

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