Conversational Marketing

先日、AMN(アジャイルメディアネットワーク)主催の「ブログマーケティングの先端事例を考える」に参加してきました。今回はAd Innovator編集長の織田 浩一氏も話すとあってかなり興味をもっての参加です。

Conversational Marketingとは

情報接触が増えている中で、広告もしかりでアメリカの想起できるCMの割合も減っているそうです。

そんな中、メディアに広告を出稿するだけでなく、Engagementをより注目すると良いよというのが織田さんのお話でした。

Engagementとは繋がりとか結びつきという意味で、一回だけでない繋がりを持ちその繋がりを太くしていくことだそうです。その繋がりを太くする上Cconversation、つまり会話をすることが重要になってくると。

織田さんが挙げた数名のConversational Marketingの定義を自分なりに解釈すると

ソーシャルメディアを利用し、今までの広告のような一方的なものではない、企業・消費者による相互コミュニケーションによるマーケティング

といったことのようです。つまり会話型マーケティング。

商品の開発にユーザーの意見を取り入れながら行ったり、プロモーションにブロガーを招待をすることでユーザー視点でブログに書いてもらったりが現状行われている主な内容のようです。

事例

Ciscoの「The Human Network」

Ciscoは4大マスに広告を打つ前に「The Human Network」というキーワードを利用して、アルファブロガーに自分なりの「The Human Network」の定義をWikiaを中心に議論をしてもらったそうです。

アルファブロガーが事前に議論をネット上で展開したことで、ネットに「The Human Network」に関する土台を作ることができ、その上でCMなどを実施することでCMではフォローアップ出来ない内容をネットで補完したとのことです。

確か、アルファブロガーとの取り持ちはFederated Mediaが行っているとのことでした。

Netflixのレコメンデーションエンジン

事例として挙げられたわけではないのですが、Conversational Marketingの説明で挙げられていて印象的だったのでここで合わせて紹介します。

NetflixというDVDレンタルを行っている会社が、レコメンデーションエンジンの公募を行ったそうです。APIを公開し、より良いレコメンデーションエンジンを作った人には賞金をあげたそうです。

実際に12000件集まり、自社のものよりもレコメンデーション効果が74%も良いものもあったそうです。こういった公募形式を利用したものはCrowdsourcingと呼ぶ方法だそうです。

まとめ

個人的な理解ではEngagementを強めるということは、つまりブランディングの強化と同じことを意味しているという認識をしました。

言い換えれば、会話(Conversation)をすることで、ブランドに対し愛着を持ってもらう、想起しやすくしていくということが、ブランド強化をする1つの方法にもなってくるのだと思います。

ただ、織田さんの話にもあったのですが、米国と違い、日本ではまだまだテクノロジー系以外の分野でのインフルエンサーが少ないそうです。

この部分が確立されるまでは、リーチできるセグメントが日本では限られてしまうのかもしれませんね。

AMNの事例ではN700系のぞみやココロスキャンなどが挙がっていましたが、これらもブログの読者という視点で見るとセグメントがまだまだ限られているのだと思います。

難しいなぁ。

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