行動ターゲティングと協調フィルタリング

なんか最近色々なところで挙がる「行動ターゲティング」という単語ですが、ちょっと自分の中での処理をする意味もこめて整理してみたいと思います。

よく使われる行動ターゲティング

一般的に行動ターゲティングは「ある一定期間のユーザーの行動をもとにバナー広告を出す手法」として言われていることが多いです。

つまり、広告を管理している会社がバナーを出向しているサイト全般で、そのサイトやページの意味やクリックしたバナーなどを参考に、バナーを表示する際にそのユーザーに合わせた「バナー広告」を出す仕組みを指しているようです。

本来はどうかなぁ?

自分の場合「行動ターゲティング」という意味から考えると、「バナー広告」でなくても、もう少し大きな意味で「その人に合わせた情報を表示する」という意味でも良いのかなぁと思っています。

つまり、サイト内で行動をトラッキングして、そのアクションをバナー広告でなくても、メールマガジンを送ったり、DMを送ったりするのでも十分に「行動をトラッキングしてターゲティング」しているわけです。

だから、別にバナー広告だけじゃなくても「行動ターゲティング」と使って良いはず。というかこのブログでは当面そうしていきたいと思います。

ちなみに「情報を表示する」のに行動を利用しているだけなので、これは「レコメンデーション」手法の1つで「行動をもとにセグメンテーションする」手法だと思っています。

協調フィルタリングって

さて、同じように「協調フィルタリング」という手法もレコメンデーション手法として語られることが多いのですが、実際これはどうでしょうか。

これはWikipediaに項目がありましたので、ちょっと引用してみたいと思います。

協調フィルタリング(Collaborative Filtering, CF)は、多くのユーザの嗜好情報を蓄積し、あるユーザと嗜好の類似した他のユーザの情報を用いて自動的に推論を行う方法論である。趣味の似た人からの意見を参考にするという口コミの原理に例えられることが多い。

協調フィルタリングとは、レコメンデーションする場合に、その趣味嗜好や行動履歴を利用して「趣味の似た人と合わせたものをレコメンデーション」する手法です。

つまり、行動ターゲティングも利用してセグメンテーション化するときに、他のユーザーの行動を参考にしているわけですね。

まとめ

「行動ターゲティング」として考える場合は、セグメンテーションは手動でやるか自動でやるかなどはその言葉自体は定義していません。

実は「行動ターゲティング」を行う場合は、例えば「AとBをクリックした人はグループ1」「BとCをクリックした人はグループ2」といった様に手動でセグメンテーションを行い、それぞれのグループに対してレコメンデーションするものも手動で決めることも含まれているわけですね。

協調フィルタリングはそのセグメンテーションを自動でやって、かつ、他のユーザーの嗜好を利用してしまおうという考え方なんですね。

あ~すっきりしました。

You Might Also Like