Home » General, Marketing, UserInterface

セカンドライフと企業と

2007/07/10

個人的には今更ですが、「セカンドライフ」がこぞって参入するほど企業にとってメリットの高いものになるとはあまり思っていないです。「セカンドライフ、日本も乱舞 (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)」といったニュースもあがってメディアもがんばっているようですが…

ということで、セカンドライフに思うことを少し。

考え方

「セカンドライフ」自体の考え方は非常に高く評価できると思っていて、どなたかが「ゲームというよりOSに近い」というのを聞いたことがありますが、まさにそんな感じなのだと思います。自分で創造していくことが出来る世界という意味では非常に面白いと思います。

ただ、プログラムという部分ではまだまだハードルは高いままで、この辺りは誰かがもっと簡単に内部処理を隠蔽できるようなプログラムをフリーで開発しないと難しいかもしれませんね。多分、一般の方々はレゴみたいに作れないと難しいと思います。

自己実現

ユーザーがどうアウトプットしていけるか?という部分にも興味があります。別にユーザー1人ひとりに必ず家が与えられるわけではないので、何か自分を表現する場合は、アバターの見た目で勝負するしかありません。ブログやSNSが普及した理由の1つに、簡単に自分のアウトプットを出せるという部分があります。特にテキストの場合は文字を打つだけなので非常に簡単です。

この部分がセカンドライフには足りない。簡単にアウトプットして自己実現できるものが少ないのです。そうするとユーザーは最初は目新しくて面白いかもしれませんが、セカンドライフにログインする意味がだんだん無くなっていってしまいます。

これも誰かがそういった「何かを創りだし」てくれれば良いのだと思いますが、既にブログやSNSで出来ていることをわざわざセカンドライフにでやる必要もないので、その他の自己実現要素を創っていくとなると非常にハードルが高い気がします。

インターフェース

インターフェースについては3Dは「?」で自分が利用すると30分くらいで気持ちが悪くなってしまいます。この辺りは「認知」という考えにも影響してくると思うのですが、ディスプレイという2D上において3Dを表現していくことにやはり限界があるのだと思います。

むしろ、その辺の割り切りは富士通のHabitat的で良い気がします。3Dデバイスなどが発達するまでは。

企業内での利用?

その他にも「遠隔地ミーティング」や「研修に利用」などの案もネットを見ていると出ているようですが、セカンドライフで個人の行動と企業の行動を同じアバターで行うのは気が引ける方も多いのではないでしょうか。そこを切り離すためには、2つ以上のアカウントを持つ必要が出てきてしまいます。

また、その中で会話されたことが本当に大丈夫なのかも若干不安が残ります。この辺りは詳しく調べていないですが、会話のチャットにしても一度リンデンラボ社のシステムを経由しているわけなので。そうするといったい何を話すのでしょうか?

まとめ

「もしかしたらインフラになるのかもしれない。」という部分から度重なる企業の参入は続いているのだと思います。しかし、マーケティングの基本に戻るとどうでしょうか?本当にターゲットとする相手がそこにいるかをまずは見極めた方が良いでしょう。

もし、企業としてまずは受け口を持っておく必要があると考えるのであれば、それを作った上で市場を広げる努力をするべきなんだと思います。先日、「三越 仮想空間「セカンドライフ」 百貨店で初…来月19日オープン」という記事がありましたが、三越はターゲットをどのように捉えているのでしょうか?正直非常に難しいところがあるように感じます。

現在、セカンドライフに参入することでターゲットとするセグメントが多いというなら話は別ですが、現状ではそうでない企業の方が多いと思います。セカンドライフにお金をかける前に、もう一度本来はどこにお金をかけるべきかを再考した方が良いかもしれませんよ。





Comments are closed.