AutopagerizeとPVを考える

Google や Frickr を延々とスクロールできるようになる Greasemonkey のスクリプト AutoPagerize 。慣れてくるとこれに対応していないサイトにイラっときてしまったり。

この AutoPagerize は今後 WEB の UI を考える上でのインパクトも考えてみたいなぁと思うものの、今日はこの AutoPagerize によってWeb解析ツールで計測しているページビューがどう変わるかを考えてみたいと思います。

集計方法によって変わるPV

Web 解析方法には「サーバログ型」「タグ型(ビーコン)」「パケットキャプチャ型」なんかがわるわけですが、これらは集計方法が異なることなります。ここでは、それぞれの詳細は触れませんが、データの取得もとが違うといった感じです。

AutoPagerize はページの下のほうにくるとAjaxで次のページを自動的に取得して継ぎ足されていきます。ブラウザ上は一枚のページに見えるんですが、ブラウザの裏側ではページの下に来るとHTTPのリクエストな流れている感じです。

この仕組みを考えるとそれぞれの仕組みでのPVはこんな感じに変わると思います。

サーバログ型

サーバログ型は文字通りサーバのログを元に集計するわけです。AutoPagerize による継ぎ足しのリクエストはサーバログ上からは通常のリクエストと同じように処理されるので、解析ツール上は普通にAページからBページへ遷移したように見えます。

PVも普通にAページ、Bページ…とカウントアップされていきます。

タグ型(ビーコン)

これがちょっとやっかいです。この方式は現状スタンダードなのはページが読み込まれた際に JavaScript が起動してデータを取得し、解析サーバに渡す方法です。この方式で AutoPagerize のリクエストを考えた場合結構面倒な感じになります。

先読みして継ぎ足しされたファイルは、私がテストをしみる限りは、Bodyの中などに記述された JavaScript は実行されないようです。OnClick などで何かしら起動するきっかけがあれば大丈夫なようなのですが…

つまり、2ページ目以降はページが読まれたのかどうかを確かめることが難しい形になってしまいます。せめて JavaScript が実行されればなんとかなるのですが…

ちなみに画像を埋め込むだけのビーコンの場合は、画像がコールされるだけなので特に問題なくページが取得できると思います。

パケットキャプチャ型

パケットキャプチャ型については基本はサーバログ型と同じです。HTTPリクエストを解析して処理をするので、同じようにAページ、Bページと遷移したようにみえ、PV上でもAページ、Bページ…とカウントアップされるはずです。

まとめ

思い立って出来る部分についてはテストをしてみたのですが、正直タグ型がなすすべあらず…というのが残念な結果でした。タグ型は取得項目を色々と仕込めたりと使い勝手が高いので非常に好きなだけに残念です。

「PVが取れないからじゃあ何も出来ないのか?」というと個人的にはそうでもないなぁとは思っているのですが、それにしても RIA のリッチアプリケーションやAjaxの利用が増えてきているなかで、こういった部分の対応もベンダー側に考えていってもらう必要があるのかもしれませんね。

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