クチコミに余白は必要です。

前回に続き、2回目のWebSig24/7 WOMマーケティング分科会に参加してきました。今回はグループディスカッションもあり、前回よりセミナーに参加している感があった感じです。

内容ですがスピーカーの方、グループディスカッションも含めてクチコミの発生するメカニズムを因数分解していこういう感じでした。

今回は自分がいたグループや他のチームの内容を拡張させつつ、ちょっと自分なりのブラッシュアップを入れて感想に返させていただきたいなということでクチコミ因数分解!

共有情報型

ディスカッションの中でもいくつかパターンが挙がっていたものの、今回は1つだけピックアップしたいと思います。仮に名前を「共有情報型」とでもしておきたいと思います。

まぜ、説明するのに1つ例としてクチコミを挙げておきたいと思います。ちょっと前に流行ったのですがトトロ死神説です。これは実は「となりのトトロ」は「お父さんの空想の世界で書かれているもので、さつきとメイは実はもう無くなってしまった子供なんだ。」というもの。詳しくはWEBで検索してみてください。

さて戻りますが、共有情報型は大きく3つの要素で構成されています。それが「共有情報」+「意外性」+「余白」です。

土台を持っている

共有情報とは、クチコミの主体となる内容ですね。今回の例では「となりのトトロ」が共有情報となるわけです。「となりのトトロ」は私の世代あたりでは見ていない人の方が少ないでしょう。そうすると話の土台が出来てくるわけですね。余計な世界観などは話さなくてもすんでくるわけです。

ちなみにこの共有情報が何であるかによって、タイミングというのが必要になってきます。例えば、アイドルの噂のようなものはその時でないと意味がないので、タイミングが必要なわけです。逆にトトロみたいなものは今更タイミングは必要ないわけです。

意外性で驚く

次に「意外性」です。これは「死神」というキーワードですね。ジブリ映画から伝わるほんわかとしたイメージとは程遠い、それが本当なら裏切られた感じすらしてしまう内容なわけです。

話し手はクチコミをする際に、相手を驚かせたり、視点をガラッと変えてしまうことでその情報や話題に対して優位性を持とうとするわけですね。

余白で楽しむ

個人的にはこの部分が非常に大事な部分だと思っています。この「余白」とは「想像する楽しみ」ですね。この「想像する楽しみ」があることで、クチコミの面白さがぐんとアップするわけです。

トトロ死神説の場合は、昔見た曖昧な記憶の中でシーンごとに思い出されるわけです。そして、曖昧だからこそ「そうかもしれない」とか「いや、あそこはこういんだったはず」といった話がされるわけですね。後で「となりのトトロ」を見直してみようというワクワク感もプラスされるわけです。

だからこそ「余白」が必要なわけですね。

スピーカーの河野さんのお話であがった「ポケモンアドベンチャー さがしてゲットDP」は、ゲットできるキャラクターが約100匹とボカしているそうです。ゲームにもレアキャラクターなどを仕込んでいたり、隠しコマンドがあったりするのも、そういった余白の部分を作っているのだと思います。

まとめ

といった感じでイメージ化したのが下の図になります。もともとグループで作ったのとはちょっと違う図なんですが、まぁ、そこはそこでということで。
WOM共有情報
実際には共有情報がないものもディスカッションの中では挙がっていました。例えば「KYだよね」とかですね(調べてみてください)。これは意外性が非常に高く、インパクトが強い、そして情報を共有している必要がないほど簡単です。後でそれを利用できるというところもポイントなのかもしれません。

クチコミマーケティングはそれ程事例をしならないのですが、こういった自分が体験した例を因数分解しながら考えていくのも面白いなぁということで、少し続けていってみたいと思います。

あっ、このグループディスカッションでお世話なった生駒さん、鈴木さん、千野さん、冨田さん、萩原さんありがとうございました。

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  1. smashmedia

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  2. 河野

    感想ありがとうございます。
    クチコミマーケティングの本当の成功って、ほんとに小さな話題の種が自分の予想を超えて広がったときだと思います。
    だから「やってやった感」はないほうがいいんじゃないかと思っています。
    お時間が合えば次回もぜひご参加ください。いろいろ考えていきましょう。

  3. あんけい

    河野さん
    コメントありがとうございます。

    自分が感じてるWOMマーケティングのイメージは↓みたいな感じで
    ■爆弾を踏まれやすい場所に設置する。
    ■1個の爆弾が爆発した時にいかに干渉して爆発するようにしておくか
    だと思ってます。例が悪いですが…

    WOMを勉強することって、いかに踏まれやすい場所はどこか?1個の爆弾が爆発した時にいかに干渉して爆発しそうな場所はどこか?などを事例で研究してみたりすることなのかなぁと。

    ただ、爆発して影響の及ぶ範囲は、その周りにどの位の人がいたかで違ってくるのかと同じでわからないんだと思ってます。多分、ここが河野さんのおっしゃる「自分の予想を超えて広がったとき」に通じてくるのではないかと。

    あと、爆弾をしかける場所って実際には地理や風向きなどで変わってくるんだとおもうんですね。それが業界やらによって変わってくるのと同じなんだと思ってます。

    長くなってしまいましたが、現在自分が感じているWOMマーケティングのイメージです。

    おっ、これで一本エントリーが書けそう!