Facebookのアクティビティを整理する

Facebookはユーザーと企業(サイト)の行動を強化する機能が色々と提供されていたりします。ただ色々多すぎて…という部分もあったので、Facebookをマーケティングと解析視点で考えた場合にどういう構造になるかという部分にフォーカスをして整理をしてみました。

今回の整理でベースとなっているのは、自社サイトを持っていて、サイトのコンバージョンが明確になっているコマース系サイトや新規獲得(リードジェネレーション)サイト、それからソーシャル・メディアとの親和性が高いメディアです。

Social Media計測での2つのポイント

先日のOmniture Summit レポートでも触れていた視点ですが、ソーシャル・メディアの解析では大きく2つに分けると非常に分かりやすくなります。

1つがMonitoring(モニタリング)とMeasuring(計測)です。Monitoring(モニタリング)はソーシャル・メディアで行われている活動全般について、自社と関係するような部分はどんな感じであり、その温度感はどんなもんなのかを定点観測していくイメージです。

これに対してMeasuring(計測)はより具体的に自社のゴール(サイトのコンバージョンなど)とどのように結びつきがあるのかを意識して計測をしていくということです。(参考:分析レポートは4つに分けて考える。

通常のサイトの分析であっても定点観測となる部分と効果分析や課題分析を行うのが同じ指標が混在することもあるように、ソーシャル・メディアについても同じ重複するものもありますが、どちらの視点で見るかによってその意味合いは変わってきます。

さて、今回はこの計測(Measuring)の方にフォーカスして、そのアクティビティと機能とのマッピングをしてみました。大きくは3つの視点に分け、それを図化した感じです。

1:リーチ出来るユーザーの獲得

まず、Facebookのサイト内で行われる活動ですが、企業側からみると基本はEnagement強化と興味の喚起という部分がメインになってきます。「この商品ちょっと興味ある〜」とか「こんなの買ったよ!」とかですね、さらにはFacebookページ(ファンページ)でファンになってもらったりもあります。

こういった活動は全て、自社の認知や潜在的ファンの獲得などになってくるわけです。ただそんなざっくりとした考え方だとちょっと…なので「リーチ出来るユーザーの獲得」とします。

Facebook上でリーチ出来るユーザーを獲得していくためにはFacebookページでファンになってもらう(Likeを押してもらう)ここと、過去にサイトに訪れた方などがサイト内のLikeやリンクのShareをしてくれることということになります。

下記はFacebook全体のリーチ出来るアクティビティを図にしたものなのですが、上部のFacebookのロゴが入っている部分、この部分の円をいかに大きくするかがここでの重要な部分となってきます。

Facebook Marketing Activity

さて、これだけでは片手落ちなわけです。Facebookページもそれだけやっていてもサイトを2個運用するのと変わりません。きちんと自社サイトへの誘導、そしてゴールまで導くことが重要なわけです。

2:Facebookから自社サイトへの誘導

リーチ出来るセグメントに対して次は自社サイトへの誘導をするわけです。リーチを作りやすいという部分で考えると大きいのはFacebookページです。

Facebookページでは、管理側から色々な告知をすることが出来ます。これによりサイトへの誘導が出来るわけですね。もちろんトラッキングコードをきちんと付けたものURLをウォールに投稿することでサイト側でもトラッキング出来るようにします。

またサイトに設置するLike(いいね!)ボタンも非常に重要です。URLのシェアはボタンがなくても出来ますが、より気軽に、かつ、あとで計測できるような形でリンクをFacebook側に入れることが出来るようになります。いいね!ボタンの詳しいトラッキングなどの解説はFacebookはLikeからを参考にしてみてください。

3:来訪してからのコンバージョンへの寄与

Facebookではソーシャルプラグインというものが用意されています。サイトに設置出来るLike(いいね!)ボタンもその種類の1つですが、それ以外でもいくつか用意されています。この中で、比較的簡単かつ、効果的なソーシャルプラグインにFacebook ActivityとFacebook Recommendationsというものがあります。(参考:Social Plugins – Facebook開発者)

Facebook Activityとは、サイトに来訪しているユーザーがFacebook利用者の場合、そのユーザーのフレンドがそのサイト(正確にはドメイン)で行ったLikeボタンやリンクのシェアなどの直近の行動が表示されます。

また、Facebook Recommendationsは細かいロジックは不明ですが、Friend以外も含めてそのサイトで起こっているFacebookアクティビティ(LikeやShare)をもとにおすすめのリンクが表示されます。両方ともこのブログの下部に入れてみていますので確認をしてみてください。

コマースサイトなどでは売上ランキングなどが用意されていることがありますが、ActivityやRecommendationsはよりソーシャルな視点での商品の絞り込みをしてくれるわけです。

少し興味をもってサイトに訪れた時に、他の友人のアクティビティが目に見えるとそれが気になりますよね。そういったコンバージョンへのアクティビティもFacebookは用意してくれているわけです。すばらしい。

まとめ

ということで、Facebookまわりの機能とアクティビティを整理してみました。ここのところFacebookページについては非常に大きな盛り上がりをみせていますが、先ほども触れたとおり、それだけでは運用するページが1つ増えただけな感じになってしまいそれだけでは片手落ちになってしまうと考えています。

オンラインで行っているゴールをきちんと見据えたうえで、現在のソーシャル・メディアに対するアクティビティがどういう影響を及ぼすのか、そのためには何をしておけば良いのか、といった部分で再考してみると良いんじゃないかと思っています。

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