サイトの運用を最適化で分解

サイトを最適化することは何をしていくということとは何か?これを一言で表そうとすると結構難しいんですよね。以前にお客様に投げかけられたんですが、色々考えた結果、下記のような形になりました。

「サイトのポテンシャルを最大限にすること」

ポテンシャルのとらえ方は様々で、現状のトラフィック(集客予算)の中で最大限の効果(コンバージョン)を達成すること、や、現状のコンバージョンを維持しつつ、集客予算をより下げることもあります。

最適化の視点ではポテンシャルの最大化です。しかし、サイト全体で見れば、ポテンシャルを最大化することだけではなく、合わせてトラフィックを確保していくことで、始めて全体的なゴールの最大化を計ることが出来るわけです。

ポテンシャルの最大化を少し分解

ポテンシャルを最大化は深く掘りさげていくと果てしないわけで、まぁ、結局これが自分の仕事のほとんどなわけでして、ほんの少しだけ。

さて、このポテンシャルの最大化ですが、サイトのユーザビリティ強化や機能追加/改善、フォーム最適化などを様々なベースとなる部分を指しています。

また、自分の中では「広告予算を利用しないトラフィック(ブックマークや自然検索流入など)」や「サイトブランド」などもここに含んでいます。

これらが達成できれば、サイトのコンバージョンを減らさずに広告予算を減らしたりもで、かつ、中長期施策の中で行われ、中長期的に効果が持続する可能性が高いものだからです。

だからサイトのベース。これです。

トラフィックの確保を少し分解

トラフィックの確保といっても、上記のような自然検索やブランド力をあげることでトラフィックを増やす中長期的施策もあれば、短期的にはキャンペーンなどによるトラフィック確保があるわけです。

これらは以前に「GoalとKPIに潜むキャズムの乗り越え方 その2」で触れたKBRから直接落とし込んだKPI(KBR型KPI)とKGIから落とし込んだKPI(KGI型KPI)はそれぞれ、これらにも当てはまります。

前者のような中長期的施策については、サイトのベースを向上させる、KBRを直接達成するものに近いという部分でKBR型KPIであり、キャンペーンなどは短期的かつ、直近の目標値を達成するために行われることが多いことから、KGI型KPIと言えると思います。

どこを目標に置いているかで、期間的なものも違いますし、評価や分析の方法もこれらで変わってきます。

まとめ

ちょっと長くなってしまったので、いったんここまでで。ポテンシャルの最大化とトラフィックの確保的な部分は、結構難しくて、場合によっては組織的な部分も考える必要もあったりします。

しかし、これをきちんと捉えておき、自分の施策で何をしているかを意識しておくことで、オンラインマーケティングを行ううえでのとっちらかりは大分押さえられるような気がします。

追記:2010年5月11日

このエントリの続きを「サイト運用と解析の関連をモデル図にしてみた」として書きましたので合わせてご参照頂ければと思います。

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