直帰率を改善に利用する。
ランディングページのPV数が多かったからって喜んでませんか?直帰率を確認して高かったら、もしかしたらそれは失敗かもしれません。。
ということで今回は直帰率についてちょっと触れてみたいと思います。
直帰率とは
以前のエントリー(Web解析の指標が定義されました。)でご紹介したWeb Analytics Association(WAA)で定義されたドキュメントでは、直帰率(Bounce Rate)は以下のような形で記述されています。
Single page view visits divided by entry pages.
Web Analytics Definitions[PDF]
大きく見るのか、小さく見るかはそのサイトや施策に合わせてだと思いますが、原則としては同じレベル(ページであったり、ディレクトリであったり)で 「 1ページだけで帰っちゃった数÷入口になった数 」 を計算した割合です。
わかることとその対策
直帰率は訪問者が「興味があって遷移したけど、違った/解らなかった」ということを突きつけている数字として認識をした方が良いでしょう。
直帰率が高い場合に考えられることは以下のような感じです。
- 流入したキーワードとランディングがマッチしていない。
- ランディングページからのアクションの仕方がわかりにくい。
- そもそも流入元のトラフィックがターゲットと違う。
- (まれに)クリック詐欺
1:流入したキーワードとランディングがマッチしていない。
これはLPOでの基本ですね。そもそも誘導しているリンクやキーワードとランディングページがマッチしていない為に、せっかく来訪した訪問者を逃してしまっている可能性があります。
遷移もとのリンクや検索キーワードとランディングページを確認し、マッチしているかどうかを確認しましょう。
2:ランディングページからのアクションの仕方がわかりにくい。
これもLPOの基本です。ページで目的が薄れてしまっているために、次のアクションが不明になってしまうんですね。
こういったランディングページも離脱率が高くなってしまいます。ユーザーが次ぎの行動を起こすための引き金(Call-To-Action)をきちんと設定するように改善をする必要があります。
3:そもそも流入元のトラフィックがターゲットと違う。
1つめ、2つめをきちんと行っても、直帰率が回復しない場合はこの可能性があります。バナーを設置しているサイトなどの参照セグメントとランディングページが求めているセグメントが一致していない可能性があります。
こういった場合にはマーケティングセグメントを設計し直し、バナーの設置サイトやキーワードをきちんと選定し直すことを行いましょう。
4:(まれに)クリック詐欺
これは日本ではそれ程起きていないようですが、まれにクリック詐欺があります。Pay-Per-Clickなどのキャンペーンを行った際などに起こされるようです。
一時的にあまりにも直帰率が高い場合はこういったクリック詐欺の可能性もあるので、そういった場合は広告出稿もとに確認をした方が良いでしょう。
まとめ
最近のWeb解析ツールでは直帰率が計算しなくとも算出されているものが多くなりました。Google Analyticsでもサイト全体の直帰率に対して、ページごとの直帰率が高い・低いを一目で確認できちょっと便利です。
ページの多いサイトだと、少しチマチマした作業にも見えてしまうかもしれませんが、こういったことを少しずつ行っていくことでサイト全体のコンバージョンを向上させていくことが出来るようになりますよ。
ということで直帰率でした。