テストパターンを考える時のアイデア その2

前回のエントリでは、「改善案」を考えるにあたって、「何ができる?」といったものを洗い出すための図を紹介させて頂きました。2回目の今回は、ある程度「何ができる?」が見えてきた時に、より「具体的に」落としこむ方法について紹介をさせて頂きます。

具体的なパターンを探る

レスポンススピードといったシステム的な改善ではない場合は、ある程度改善案が見えてきたら、テストパターンに落とし込むための具体的なパターンを考えはじめます。

しかし、実際これは白紙ベースで考え始めるのは難しものです。また、既にずっと運用しているサイトなどではアイデアが凝り固まってしまって大きな変化のあるテストパターンが思いつかないこともあります。

これではテストの魅力半減です。今まで自分たちで思いつかなかったものなどでもテストパターンに入れる方が、テストの面白味もその後の効果の改善も期待できます。

ということでよく実施する方法をご紹介します。

競合や同業のパターンを探る

テストパターンを検討する時に競合や同業のパターンを確認することは、非常に重要です。競合となるサイトがある場合、多くにおいて似たようなページや機能が存在することも多々あります。

サービスの特性上、競合も含めて併用利用がされている可能性がある場合は、業界で共通のUIや表現にしていくことも1つのアプローチになります。

また、競合以外にもコマースサイトや新規獲得といったサービスやサイトの構造でみた場合に、違う業界で同じサービス形態のサイトを確認することも非常に参考になります。また、同じ業界の別の国のものを確認するのも非常に参考になることが多々あります。

  • 競合他社のサイトを確認
  • 同業他国のサイトを確認
  • 同じサービス構造のサイトを確認

UIのパターンまとめを見る

UI系のテストパターンを検討する場合は、色々な方がまとめているパターンまとめを参考にするのも1つのアプローチとなります。いくつか参考にしやすいサイトを掲載しておきます。

UIについてユーザーベースで集めているサイトや、〜 TOP10やShwocaseといった単語をつけて検索をすることで結構色々なデザインを探り出すことも出来ます。

過去のナレッジの確認

テストを続けている場合などは、過去に実施したテスト結果なども参考になります。見直すと過去に既にダメだったパターンもあったりするので、そういうものをテストパターンから排除することも可能です。

サイトの別のセクションで実施したテスト案などをそのまま転用することができる場合もあるので、本当に過去のナレッジ蓄積は重要です。

まとめ

前回のエントリでは、どんなアプローチをしていくかというざっくりでしたが、今回はもう少し具体的なテストパターンを出すための方法をお伝えしました。こういったものから、どういった部分をテストするのか、どこを要素として評価・比較するのかを検討していきテストパターンを洗い出していきます。

冒頭にも書きましたが他のサイトなどを確認することで、新しい視点のテスト案を検討しやすくなります。良さそうだなと思ったり、おっ、と思ったらテスト案に入れてみる。そんな事から最適化は始まったりするわけです。

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