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アクセス解析はユーザビリティの夢を見るか

2008/09/17

アズ・シーツーの堀内さんのブログを読んでいて、すごく考えさせられたエントリーなのでご紹介。

学術的な何かを現場におろしたい | 云々(うんぬん)

自分はアクセス解析の担当者になる前は、コンテンツディレクターを行っていたり、その前はSEをやっていたりで、その頃にユーザビリティガイドラインの作成なども行ってました。

また、自分が所属していたチームでは、ユーザビリティテストの実施のハンドリングも行っていたので、その見学にも行った事があります。

という前提を一応書きつつ入りたいと。

ユーザビリティとアクセス解析

ユーザビリティテストって、それ程人数を沢山実施するという事は出来ないんですよね。だからこそ、ランダムサンプリングで何人かの人に被験者になって頂いたり、専門家によるヒューリスティック評価で実際は行っていくわけです。

まぁ、その実際にユーザビリティテストの立ち会いをすると、ものすごい刺激的です。自分が「ここは使いにくいだろうなぁ」と思っている部分を意外とあっさりクリアしてしまったり、「そこでっ?!」というところで迷われたり。

アクセス解析はというと、数字の変化を追いかける。その中で問題の抽出や結果の評価をするわけです。ここで重要なのは「アクセス解析はユーザーの行動結果だけが集計されている」ということ。

つまり、離脱を多くしているページをアクセス解析ツールで見つけられたとしても、それは問題箇所をざっくりと特定できただけでしかないわけです。

訪問者がそこで何を感じ離脱したかは、ツールから見て取ることは出来ないわけです。

2人を隔てるキャズム

ユーザビリティでの問題点の発見方法とアクセス解析での問題点の発見方法って、アプローチの仕方が違うんですよね。

ユーザビリティはあるシナリオに基づいて、気がついた部分をピックアップしていく感じなわけです。これに対してアクセス解析での問題点の方法は全体から変化の大きい部分を見つけていく。

ここが2人のキャズムを作っている部分なんだろうなぁと。つまり、ユーザビリティは評価者の感情に近い部分での問題点の発見になっていて、全体から見るとそこはものすごく小さな部分かもしれないし、大きな部分かもしれない。それがわからない。

逆にアクセス解析は効率的にどこから手を入れるべきか、影響が大きそうな部分を発見していくわけです。

この発見方法の視点の違いが2人のキャズムを生んでいるんだろうなぁと。

ユーザビリティとアクセス解析は仲良くなれるか?

自分がアクセス解析ツールを利用して問題点を特定していく際のプロセスは下記のような感じです。

Analyze Flow

問題点の特定をした後は、そのページを確認します。ここでヒューリスティックに問題点を考えていくわけです。ここの部分ってユーザビリティテストのヒューリスティック評価と何も変わらないんですよね。

という事で、ヒューリスティック評価という面で見れば、既に行っている部分ですし、お互いに歩み寄れる部分なわけです。

後は先ほど指摘した視点の違いですが、ユーザビリティテストで見つけた部分を、アクセス解析で裏付けしながらプライオリティを付けていくのが良いのかと思ってます。

企業としてユーザビリティテストは毎月行うものではないですし、四半期に1回くらいでも十分だと思ってます。逆にアクセス解析を利用した発見はもっと頻繁におこなっていいものなわけで。

まとめ

若干勢いで書き始めた部分もあるので、まとまりきっていないのですが、個人的にはお互いを意識できれば仲良くなれるんじゃないかと。

ただ、ユーザビリティを専門に行っている会社と、アクセス解析を専門に行っている会社だと、どうもそこにベースとなっている知識が違うのかキャズムがあるような気がしないでも無いわけで、その辺りはお互いを理解するようになってほしい願うしかないですねぇ。

あ、全ての会社というわけではありません。実際にとある結構有名なユーザビリティ系の会社さんはアクセス解析ツールもうまく利用していたようですし。

ということで、個人的には両方良いと思っているので、自分の発言では無い事を信じたい…


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2 Comments »

  • ほりうち said:

    ありがとうございます。ご意見がきけて嬉しいです。
    あんけいさんでは無いですよー、というコメントレスを元エントリーに書きましたが、書き忘れたことがあったのでこちらに。

    知人に、あんけいさんと似たタイプと思われる人がいます。分析がとても得意で、まずアクセス解析にはまり、ユーザビリティテストを知ってそれにもはまり、両方をうまくこなしてサイト改修にいどんだ人なのですが、制作会社の人でも専門家でもなくて、クライアントさん自身でした。
    自分自身が、クライアントサイドにたち両方経験したときに、どちらも必要なことが実感できるのかもとちょっと思いました。

    「2人を隔てるキャズム」とか興味深いっす。またいろいろ考えることができました。ありがとうございました!

  • あんけい said:

    ほりうちさん

    確かにWebときちんと向き合っているクライアントさんの場合、ある程度話をするために自分も勉強をしたりするわけでその部分の知識が少し身に付くんですよね。

    さらに、クライアントサイドから見ると、ユーザビリティ、IA、制作、アクセス解析と様々な分野の方に会う事が多いので、網羅的な視点が得やすいのかも。自分もそれでいろいろな方と会い、視野を広げさせて頂きました。

    個人的にはアクセス解析をユーザビリティ、IA、制作とうまく結びつけていきたいと考えているので、また、思いついたら書きますね。

    あっ、自分の発言でなくて良かったです!この前お話ししたとき少し酔っていたので、、