はじめてのサイト分析
今回は初めてサイト分析を始める際や、改めてサイトに向き合う際に見ておくと良い部分についてまとめていきたいと思います。
何よりもサイトを分析をするときに重要なのは、どんなサイトで、現状はどんなポテンシャルを持ち合わせてるのかを知ることです。
ダイエットと同じです。いきなり太った気がするから2キロ落とすとかしないですよね。まずは現状の体重を知ることから始まるのと同じなわけですよ。
ということで何を分析すれば良いのでしょう。
どんなサイトでも見るべき3大指標
これは外せないです。何が何でも。誰がなんといおうと、PV(ページビュー数)、Visit(訪問回数、セッション数)、Visitor(ユニークユーザー数)です。
まずはこれを見る事からすべて始めるんですよ。どれか1つでもダメです。全部です。期間はまずは1ヶ月分で見て行くと良いと思います。
それらを出したら下記の指標も出してみましょう。
- 1訪問あたりの平均ページビュー数(PV÷Visit)
- 期間あたりの平均訪問回数(Visit÷Visitor)
平均ページビュー数を出してみることで、1回の訪問あたりどのくらいのページが見られているかが見えてきます。平均訪問回数を見ることで、その期間で何回ぐらい訪問されているかがわかるわけですよ。
さて、ここで注意点は、他のサイトと比べようとしないこと。あくまでそのサイトの数値として捉えることです。
と、ここまでが身長と体重を計った感じです。次は脂肪率。
ゴールにまつわる指標を見る。
サイトを目的という観点で分けると大きく2つあります。「訪問者の増加が目的達成に近づけるサイト」と「訪問者の増加が目的達成には直接関わらないサイト」です。これらの分類の詳細は「サイトの種類と色々」を読んで頂ければと思います。
さて、後者は少々後回しにさせて頂きます。一旦は前者の「訪問者の増加が目的達成に近づけるサイト」をターゲットにしたいと思います。
「訪問者の増加が目的達成に近づけるサイト」を分解していくと、「ゴールが非常に明確」なものと「そうでもない」ものに分けられます。
「ゴールが非常に明確なもの」とはコマースサイトや新規顧客獲得(リードジェネレーション)サイトなどですね。
これに対して「そうでもない」ものとは、主にメディア系になるかと思います。コンバージョンを「ココ」と1点に見いだせない感じですね。
ゴールが明確なサイト
ゴールが明確なポイントとなっているサイトの場合は、これを算出してみましょう。つまりこれがコンバージョン件数です。
コンバージョン件数が分かったら、合わせて下記の指標も先ほど出した数値を利用して計算してみます。
- コンバージョン率(コンバージョン数÷Visit数)
さらに売上が見れる場合であれば、下記も計算しておくと良いでしょう。
- 平均単価(売上÷コンバージョン数)
お〜大分見えてきましたね。
ゴールが不明確なサイト
さて、次に再度ゴールを見据えてみましょう。まずは「何が達成されるとサイトが運営が継続できるか?」これを考えてみてください。
考え中。
どうでしょうか?一例をあげてみると、メディア系であれば「広告の売上が立つこと」だったり、リアルの店舗への誘導がメインであれば「店舗への送客」であったり、Webサービス系であれば「ツールを使ってもらうこと」などがポイントかと思います。
そうしたら、これらをもう少し計測ができそうな部分にブレイクダウンしていきます。例えば「広告の売上が立つこと」であれば「広告を見られてクリックされること」「ユーザー数が増えて広告接触回数が増えること」などになりますよね。
そうすると「広告のクリック数」「広告の表示回数」「訪問回数(Visit)」などが見えてきます。あとはこれらの指標を確認するだけです。確認できたら、さらに
- 広告クリック率(広告のクリック数 ÷ 広告表示回数)
- 訪問あたりの広告接触回数(表示回数 ÷ 訪問回数)
などを見て行くとより詳細にサイトを知る事ができるようになると思います。
時系列にみてみる
さて、今までいろいろと出したデータですが、計測開始から少し時間がたっていてデータが溜まっているサイトであれば、まずは上記で得られたデータを時系列に数ヶ月分を並べてみましょう。
サイトの概要を知るのであればまずは月単位でまとめながら、週、日といった単位も見て行くと良いと思います。
月別に並べる場合は出来れば1年分あると良いと思います。これでサイト全体の傾向値が見えてくると思います。さらに季節動向なども見てみたいなら3年ぐらいのデータを時系列にならべてみると良いかもしれません。
なんか見えてきましたか?
比較してみる
時系列で見てみたら、次は比較をしてみましょう。といっても他のサイトじゃないですよ。同じサイト内です。
まずはサイトをいくつかに分類します。セクション的な考え方ですね。わかり易いのは、グローバルナビゲーションぐらいの単位で分割するのが良いと思います。
ヒエラルキーな感じで、Aというカテゴリに含まれるコンテンツ全部、Bというカテゴリに含まれるコンテンツ全部という感じです。
これで同じく上記に出てきた指標類を見て行きます。そんでもって、サイト全体の値と比較していきます。
おおよそ、このタイミングで何かしら違うものがあると見えてきます。そうです。それがサイトの課題になりそうなにほいのするところなわけです。
もうね、これすごいですよ。これを行うことでだいたい何か見えきます。コンテンツがまんべんなくアクセスされているサイトなんて少ないんですよね。
というこで、これでかなりサイトを知ることが出来るようになります。
流入を分解してみよう
さて、次に流入を分解していきます。これ書いたら長いなぁと思っていたのですが、ちょうど以前に似たことを書いていたのでそちらにリンクします。
おおよそ流入で見る指標についてはこの辺りに書いてあります。そうです。手抜きです。
まとめ
サイトの内部と外部をば〜っとこれらの指標で見て行くことで、おおよその内容を知ることができるようになります。
まずは「どんなサイトであるかを知る事」から始めるとサイトの理解が早まり、その後のアクションを考える際にも役にたってきます。
サイトを理解したいのであれば、この作業を誰かにやってもらったレポートを見るのではなく、自分の手で作業して見て行くと良いと思います。そうすると途中で色々なデータを見る事になり、よりいっそう理解が深まること間違いなしだからですよ。
#ちなみにゴールの途中書かれているゴールの導きだし方はかなり簡単に書いてしまったので、また別の機会に詳しく書きます。