構造の理解を分析につなげる

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前回、ビジネスゴールから落とし込んでいくことを触れましたが、課題を見つけるような分析するうえではこれだけでは足りないケースもあります。

サイトの分析を実施していくにあたっては基本的に「Know your Strategy, Know your Site, Know your Customer」ということで、戦略、サイト、顧客の3つを整理しておくことが重要です。前回は戦略のところでした。…で今回はサイトのところについて。

そして若干の内容の薄さをカバーするために過去のブログエントリを紐解きながら…

サイト構造を理解しておく

サイトの理解の中で、サイトの構造を理解しておくことは非常に重要です。これはもう随分と前から社内やセミナーなどでは触れていたのですが、ブログエントリとしては8年前に書いてました。

サイト構造を考えながら解析しよう! | dIG iT

上記の内容は基本的な構造にしか触れていませんが、サイトの構造としてどういうメイン動線があり、どこが回遊で、どこが線形のフローになっているかを理解しておくことは重要です。

…でハイレベルサイトマップです。この言葉自体はすっかり業界に馴染んだようで、色々なシーンで見かけることが多くなりました。下記の記事も7年前ですね。懐かしい。そのうちリライトします。

ハイレベルサイトマップの作り方 | dIG iT

このハイレベルサイトマップですが、もともとはサイトの構造を理解するとともに、サイトゴール(KBO)との結びつけを整理することを目的として作りました。前者だけになってしまっていることが多いのですが、基本的にはサイトゴールも併せたものが重要です。

どの領域が何の目的にあるかを理解する

さて、このハイレベルサイトマップで整理する中で重要なのは、それぞれのコンテンツがどのゴール(KBO)を結びついているかを理解することです。サイトの分析は「課題となっている部分を炙り出すこと」が1つの重要なポイントです。

炙り出すにあたってその対象を間違えると、本来炙り出されなければならないものが埋もれてしまう可能性があります。目的に応じてサイトの対象を絞って分析することというのが重要で、その為にもハイレベルサイトマップとKBOの結びつけが重要になるわけです。

例をあげてみると何かしらの製品を商材として提供しているサイトの場合、売るためのセクションと購入した後のセクションとで全く目的は異なります。この異なる役割を同様のコンテンツとして分析をすると、炙り出しに失敗するわけです。

このコンテンツ群はどのゴールに紐付いているか

これを整理できているかで、きちんとした分析が出来るかどうかが大きく変わります。

まとめ

ある一定の分析アプローチを組み立てていく場合、サイトに応じて対象の絞込や整理をしていく必要があります。これが整理できていないまま、小手先で分析をしていくとやはり迷子になります。

Web解析ツールはあくまで結果のデータです。その結果のデータはサイトの構造によって引き起こされるものも多くあります。なのできちんとサイト構造と目的を理解して分析をしていきましょう。

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