Writelyとは何か

Web2.0企業としても紹介されることの多い「Writely」が先週Googleに買収されました。現在は、Googleへの移行中ということで新規アカウントも止めてしまって一部ではGmailの時のように欲しい欲しいが高まっているようです。

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グーグル、ウェブベースのワープロソフト「Writely」を獲得

では、なぜ、Googleはこの企業が欲しかったのでしょうか??少なくとも現在一般的に利用されているドキュメントフォーマットを超えていかないと利用はされないということになります。ということで何が良いのかを考えてみます。

Wordに変わらない操作感

「Writely」はAjaxベースで作成されたWEB上で利用できるワードプロセッサです。その操作感はほとんどマイクロソフトのWordに匹敵するものがあります。これにより、WEB上だから操作をしにくいという障壁がなくなります。つまり、操作感においてはWordを選ぶことも、Writelyを選ぶこともそれほど差が無くなることになります。

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色々なフォーマットへの対応。

制作したドキュメントはWEB上に保存できるほか色々なフォーマットに変換してローカルに保存することができます。変換できるフォーマットはHTML、RTF、Word、OpenOffice、PDFとなっています。つまり、2次配布の際も相手やドキュメントの内容に合わせたフォーマットで提供することができるわけです。

タグによる分類

このサイト上で作成したドキュメントはタグ付けをして分類がすることができます。del.icio.usでも利用されているタグによる分類方法ですね。これにより、色々な方法により絞り込んでドキュメントを整理することができるようになります。

シェアするドキュメント

また、Wikiのようにドキュメントをシェアすることができます。変更履歴も確認することができるので複数人数によるドキュメント作成も1つのWordファイルを更新していくよりも簡単かもしれません。ドキュメントのシェアは招待した特定の人にしか公開されません。インターネットがつながる環境であれば利用ができるので、LAN上でなくても仕事ができる…かも。

Googleへの昇華

といったところで、Wordよりもかなりアドバンテージが高い要素をWritelyは保持しているように感じます。ただ、まだBeta版とうことで課題は残っています。

  • PDFなどへのレイアウトの再現。
  • 暗号化などのセキュリティ。

この辺りがGoogleのテコ入れによって改善されれば、企業などへの利用も見えてくるかもしれません。個人的にはワークフローも含めた企業用CMSパッケージソフトのように販売してもらえるとうれしいのです。

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