外部データを利用する
Web 解析のことばかりを書いているこのブログですが、Web 解析だけが Web から得られる全てのデータということではありません。いわゆる外部データですね。
Web を利用している方々がどのように、感じながらサイトを利用しているかは理解することが出来ません。もう、これは仕方のないこと。
以前、 WebSig のセミナーで、同じクリックでも人によって色々なクリックがあるという話がありましたが、まさにそういった感じで、クリックの重みが違ったとしても、Web 解析ツールではカウントが1つ増えるだけなわけです。
また、競合サイトなどについてもサイトの状況を理解することは出来ないでしょう。こういったことについてはWeb解析以外のデータを利用していくことが重要なわけです。
外部測定サイトの利用
1つには外部で評価や測定を行っているサイトを利用するのも良いと思います。どちらも有料となりますが Gomez や Netratings の評価サービスやレポートなどは非常に有用です。
こういったサービスを利用することで、競合サイトの規模であったり、問題点を把握することが出来ます。これは意外と大きなことだと思います。
また、第三者の評価を利用することで、自分が調べたものと同じ結果であったとしても、説得力が変わることもあります。このあたりは使いようです。
アンケートの利用
「分からないことは直接聞く。」これも重要なことだと思います。ユーザーにどのように感じられているかを知るには一番良い方法だと思います。
ただし、自社サイトなどで行う場合は、回答者の属性が偏ってしまう場合もありますので、評価を入れる際は注意も必要です。
定期的に同じ内容を聞いていくことで、サイトに評価を与えていくことも出来るようになります。ネットプロモータースコア(Net Promoter® Score)の利用なども良いと思います。
ネットプロモータースコアとは「あなたが友人に○○を薦めますか?」という質問を10段階で回答してもらい、9、10の評価を付けた Promoter の回答率から、6より小さな数字を付けた Detractors の回答率を引いたものを満足度評価の値として利用するものです。[Wikipedia:Net promoter score]
また、フリーコメントを入れてもらうことも、非常に大きな参考になります。そのまま読むだけでも参考になりますし、テキストマインニングを行い傾向を分析するのも良いと思います。
最近ではアンケートの結果をCookieに仕込んでおいて、レコメンデーションに利用するサイトなどもあるようです。
まとめ
Web解析で知ることが出来るそのほとんどは、サーバとブラウザのやりとりです。あとはその情報に付加情報が付くくらい。これだけで全てが語れるわけがありません。
適切な評価をするためにも、うまく外部の評価などを利用し、併せて活用していくことがより良いサイト運営につながっていくと思います。