立体で考えるセグメンテーション
戦略を立てる場合、どうしてもその都度セグメンテーションを決定することが多くなってしまいます。
これにはいくつかの理由が考えられ、例えば戦略を担当した人間や部署が違うなどの情報や戦略の共有がされていないことによって、それぞれで組み立てたセグメンテーションになってしまったりすることもあります。
また、その都度考える方がやりやすいからという理由の場合もあると思います。これは、実施するキャンペーンであったり、ターゲティングメールであったりで内容ベースに考えてしまうとそうなりがちなんですよね。
平面で考えることと、立体で考えること
このように都度セグメンテーションを行うと、全体セグメントの中に都度○を書いていくような感じになります。
こうすると想定しないムラが出来てしまうんですよね。このムラとは何かというと、顧客と企業が接触した度合いなんですよね。
企業側は複数の人間であったり部署からの連絡かもしれませんが、顧客側からみれば、1企業からの連絡になっているわけです。
これを、セグメンテーションを平面で作ったうえで、時間的奥行きを持たせることで、立体的に考えられるようになります。
つまり、コンタクトタイミングも合わせて考慮することで、上記のようなムラを作らなくてよくなるわけです。
Push型のアプローチ
特にこの考えが重要になるのが、Push側となるメールでのアプローチの場合だと思います。サイトでのセグメンテーションの場合は、前のめりで情報を取りに来ているので情報が多くなってしまったとしてもそれほど気にならないと思います。
メールの場合は、最終的に1つのコンタクトとして送られるわけです。例えば午前と午後で同じ会社から違うキャンペーンの内容が届いたらどう感じるでえしょうか。
「間違えたのかな?」とか「ちょっとしつこい…」なんて思うと思います。しかし、当の送っている企業は、別々の部署で対応していることで、その部分をケアできていなかったりするわけです。
つまり、立体的に考えることは部門間のマーケティングプランを共有することも重要なわけです。
まとめ
立体的なセグメンテーションて偉そうに書いちゃったんですが、これって結構難しいのは確かです。ただし、Push型のアプローチをする場合は、完璧なものでないにしてもある程度時間軸を考える必要はあると思ってます。
そう考えるとやっぱり統合マーケティングも重要なんだなぁと思うしだいです。ちなみにOmniture SUMMITでも「統合マーケティングは言うのは簡単だけど、行うのは難しい」と言っている方がいました。