メールとアクセス解析の連携

昨日、RTmetricsを提供しているオーリックシステムズ社とMail Publisher Xを提供しているエイケアシステムズ社の共催セミナーに参加してきました。

お題は「行動ターゲティングを可能にする新しいOne to Oneマーケティングソリューションを提案」ということで、アクセス解析からのeメールを利用したリターゲティングについてです。自分が関わっているサイトでも、行っている方法なので興味津々で聞いてきました。

おおざっくりな感想

1つこの中で興味深かったのはUSの事例です。これは普段追いかけていない内容なので為になりました。

基本的に留意する部分というのは大きく3つに分かれるようです。

  • 対象者の選定
  • 送信タイミング
  • 内容

対象者の選定については、色々でしたが事例であがってきていた釣り具を扱っているbasspro.com(釣り具)では「リールを参照した」という条件だけでは送らずに、同じ価格帯のリールを3つ以上閲覧した場合に、同価格帯のものを送るなどを行っているそうです。

こうすることでディスカウントをせずとも高いコンバージョンを得ることが出来るとか。

送信タイミングとしては大きく2つのポイントが、あるとのこと。1つが閲覧からのタイミング。これは自分も感じていますが、やはり閲覧から、なるべく早いアプローチの方が良いようです。

2つめとしては曜日です。事例では曜日でアプローチの割合を比較しているサイトもありました。Baseball Express(スポーツ用品)は水曜日、j.jill(アパレル)は週の前半などがあるようです。この辺りは、商材によって変わってくるのでしょうね。

内容については、値引きはなるべく利用しない、直接的な内容を利用するなどがあるようです。

あと、運用のところで触れられていたステップですが、基本的には統合マーケティングの考え方に沿ったものだろうなぁという感じ。メモ的に一応。

  1. グループをセグメント化
  2. グループの価値を計る
  3. 訴求内容を定める
  4. テストを行う

ちなみに統合マーケティングは「ドン・シュルツの統合マーケティング」が読み易くておすすめです。

まとめ

今回のものについては何か新しいパッケージを作ったというわけではなく、あくまで「2つを連携すればこんなことができるよ」という話でした。

既に他のツールで行えていることではあるものの、会場の雰囲気などを見る限りは、結構新鮮だった方が多かったようです。

今回のセミナーではあまり語られていなかったですが、Webアクセスの履歴を利用してメールを送る手法は、セグメンテーションした人数はかなり小さくなります。そのため、かかる手間が増えるわけです。

この「手間がかかる」ことについては自動化や配信する頻度の調整、メール文面の作成コストなど結構色々考えないとなぁと思う次第。ここをうまくやらないと、手間に対してあがったコンバージョンの方が低い結果になってしまうかも。それじゃぁ意味がないですもんね。

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