Engagementの測定を考える。

以前のエントリーでご紹介したEngagementの測定ですが、まだ、特定のアプリでしか実行できないのが現状です。

ということで、日本で流通しているWeb解析アプリで出来そうな測定方法を、Eric T. Peterson 氏の方法を参考にしつつ、この後のエントリーから考えていきたいなぁと思ってます。

今回はそれに向けた準備エントリーです(正確には書き始めたら長くなりそうだったから)。

Engaementの定義

今回、ここで考えるエンゲージメントの定義ですが、Eric T. Peterson 氏の定義を少し捉え直して、下記のようにしてみたいと思います。

エンゲージメント指標とは、企業やサイトの活動に対し、ブランドの強さやインタラクションの度合いと深さをサイト全体に対して評価するもの。

Eric T. Peterson 氏の定義と違う部分ですが、まず、評価される内容については「企業とサイトの活動」としてみました。これは、リアルの活動であったとしても、その活動によってサイトへの来訪に結びつくこともあるので、そういった形としました。

「ブランドの強さ」は、自分のエンゲージメントへの理解というところで入れました。この指標で評価されるものは、「ブランド力」が一側面ではあるものの、要素としては確実に入るだろうということで入れてみました。

また、「サイト全体に対して評価」としているのは、Eric T. Peterson 氏は個人ベースごと評価を行っていましたが、これは個人ベースでのアプローチには利用できるものの、そのまま企業内で利用するの少し難しいと思っています。

ということで、今回は「サイト全体としてどうであるか?」というところに注目して考えることにしました。

複数の指標は算出の際に利用するものの、指標として最終的に1つの数字に集約したいと思ってます。そして、他サイトとの比較はせず、あくまで自サイト内のパフォーマンス指標として利用されることを前提としたいと思います。

サイトの方向性によって変わる指標

エンゲージメントの測定については確実に需要はあると思っています。実体験も含めてなのですが、エンゲージメントといった言葉として現われてはいないものの、会員組織をもっている企業などはそういった指標を気にしています。

ただ、サイトの目的がサイトごとに違うのと同じように、ユーザーとの関わり方もサイトによって違うもので、エンゲージメントの測定方法や指標も少しずつ違ったものになると思っています。

ここで考えることが全てを表せる指標となるとは思っているわけではないのですが、サイトのパフォーマンスを表す指標として運用に組み込まれると良いなぁと思っています。

ということで、この後、とびとびにはなると思いますが、数回のエントリーでいくつかの方向性をさぐりながら、エンゲージメント測定について考えていければ良いかなと思っています。

You Might Also Like

  1. 衰弱堂

    最近、Avinash KaushikがWebサイトのクリックストリームレベルの測定ではengagementを取るのは困難、といった立場で何度か言及しているようなんですが、悲しいかな彼のテキストの読みにくさに辟易してまともに内容を追えてません(上の要約も怪しい)。このあたりも触れていただけるとありがたく……。

  2. あんけい

    衰弱堂さん

    実は見つけていたのですが、若干目をつぶってこれを書いていました。Avinash Kaushik氏の視点については、別途どこかでまとめてみますね。