制作者のWeb解析マインド

Web解析はどうしても利用する側、つまりクライアントの立場について考えがちですが、制作者にとっても無関係な問題ではないと思ってます。

ということで今回は制作者におけるWeb解析について少し考えてみたいと思います。

リリースしたら終了ではない。

どうしてもプロジェクト単位で行うことが多いWebの制作や開発はリリースが目標になってしまいがちです。

しかし、Webサイトはローンチしてからが本番です。そして、そこで使われているデータが取得できることもWebの利点であったりもするわけです。

リリースを目標に置いてしまい、そこで終わらせてしまうと、実は一番良い部分が見れていない可能性があります。

また、制作者、クライアント、利用者の3者が100%満足できるものは作れません。どこかに「妥協」や「想定」が入ってきてしまいます。

特にこの「想定」については、それを決断したときに、その「想定」が正しいかどうかも分からない訳です。

つまり、ローンチ後に100%に近づけていく努力も、非常に重要な視点であり、そのフィードバックを比較的簡単に行えるのがWebなんだと思います。

そして、その手助けをしてくるのがWeb解析ツールなんですよね。

クライアントと制作とWeb解析

Web制作者の方と話をしているとWeb解析についてあまり詳しくない方が多いようです。これは結局、運用していればそれなりに身近なツールなのかもしれませんが、純粋に制作だけを行っているとなかなか難しいようです。

Web解析ツール自身が実際にインターネットでコンテンツが見れるようになってからのものであり、触れる機会が少ないんですよね。

逆にクライアント担当者にとって見ると、マーケティングへ活用をしたいものの、やはりそれはそれで未知の世界であり、それこそ直帰率と離脱率の違いがなんだかなんてすぐにわかる訳がありません。ある程度技術的な理解を乗り越えなければ使いこなせないんですよね。

つまり、Web解析ツールは制作側にとってもクライアント側にとっても、非常に特殊な位置づけにあるものなんだと思います。

まとめ

扱っている内容としては制作側の方が知識を理解しやすいものであり、一見、制作側から見ると分かりやすいツールにも見えます。

しかしながら、その数字の解釈にはビジネスと直結するデータを扱う部分もあり、マーケティングの知識やサイトで扱っている商材によっても動きがかわってくるため、Webだけの知識だけでは足りない部分も出てくる訳です。

しかし、その壁の高さで言えばクライアントのそれよりも、制作側の方が低いようにも感じます(実際自分も制作側出身ですし)。

Web解析ツールを利用できるようになることで、新たな視点でサイトを見ることができるようになり、提案の幅に広がりを持たせることができるようになります。

最近では無料のGoogle Analyticsでも様々なことが出来るようになっています。まずはこういったものに触れることで、活用への第一歩を踏み出すのも良いのではないでしょうか。

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