プロセス志向による最適化
昨日、デジタルフォレスト社主宰の「WEBマーケティングROI DAY」に参加してきました。目玉は「Web解析Hacks」の著者Eric T. Peterson氏の講演。もちろんそれ以外も良かったですよ。
現在、彼はプロセス志向最適化(Process-Driven Optimization)によるWEB解析を勧めているようです。
彼によるとWEB解析の目的は「適切な時に、適切な人に、適切な情報を与えることであり」また「WEB解析によって適切な判断が下せ、結果を生み出すこと」だそうです。
キャズム
上記を目標とした場合、そこに対しいくつかのプロセスがあり、ビジネスへのフィードバックを構築していかなければなりません。Eric T. Peterson氏によるとWEB解析を適切な形にもっていくまでには 投資、人員、プロセス の3つのキャズムが存在しているとのこと。
1:投資のキャズム
オンラインビジネスの成功を願うためのツールを揃えること。
2:人員のキャズム
技術だけでなく、優れた人材が解析をすること。
3:プロセスのキャズム
プロセスを構築し解析を行うこと。
最後のキャズムを越えることが出来ている企業はまだまだ少ないそうです。これを越えることでeBayやAmazonなどと肩を並べられるようになるサイトになれるとおしゃっておりました。
プロセスのキャズム
プロセスが出来ないということは、キャンペーン毎に取得する指標が違い、何が必要なデータで、何が必要ではないデータが判らなかったり、どのキャンペーンが効果的であったかが分析出来ないということだそうです(実際にはいくつか挙げられてました)。
そういった中でプロセス指向にしていくには、PDCAサイクルのようなものをまわしていくことが必要で、Eric T. Peterson氏は「Develop > Test > Mesure > Refine」のサイクルを回していくこととのことでした。
このプロセスに中にもいくつかのステップがあります。
- データと解析へのアプローチについてダイアグラム作りを行うこと。
- ダイアグラムを利用し、コミュニケーションのギャップを特定すること。
- プロセスの最適化を行うこと。
- プロセスチェックリストを作ること。
最初は時間の無駄と思うかもしれながい、漏れなくダブり無くやるために必要だとのことでした。
まとめ
実際にプロセス指向には、まだまだハードルは多いものの、確かにプロセス指向になれるようになることで、自社におけるWEB解析の意味合いというのも随分変わってくるのだと思います。
漏れなくダブり無く行うことで、それだけコストがかかるようになります。しかし、その効果をきちんと改修できるようなプロセスを作ることが出来れば、それはWEBだけではなく、企業のビジネスのコアに影響を及ぼし、WEB解析が現状よりもさらに重要ものになってくるのだと思います。