WEBで検索をさせる本当の理由
ちょっと前にmixiのマーケティングコミュニティで、とある大学生のゼミの研究課題から「WEBで検索」「つづきはWEBで」の話が盛り上がっていました。
私自身もこういった施策を行う場所の近くにいるもので、この内容には敏感に反応してしまっているのですが、実際に「WEBで検索」や「つづきはWEBで」という手法は企業としては何が目的なのでしょうか。
アプローチセグメントの違い
以前誰だったかが、インターネットとテレビの違いを前のめりのメディアとふんぞり返ったメディアと例えたことがありましたが、実際、インターネットとテレビにはユーザーの興味に対する姿勢が異なります。これは、テレビの方がコンテンツが受け身にあるのに対し、インターネットは能動的に動かないとコンテンツが取得できないからです。
テレビでは、チャンネルを付けっぱなしにしておくだけでも、様々な情報が切り替わっていきます。情報の垂れ流しです。インターネットでは、ブラウザを開きっぱなしにしたところで、情報は何も変わりません。情報を切り替えるためには、次に表示する情報をユーザーが選択していかなければならないわけです。
企業からすると、この部分でチャネルを使い分ける大きな違いができます。自社に既に何かしらの興味を持っている、もしくは過去に何かしらの関わりをもったユーザーの場合、WEBサイトなどで告知を行うことが出来ます。また、多少情報量が多くてもきちんと情報を受け止めてくれます。これに対しテレビでは、垂れ流しなわけです。つまり、今まで比較的接点のなかったセグメントにアプローチできるわけです。
個の認知
インターネット(WEBサイト・メルマガ)を利用することの最も大きなメリットは個人を認知して告知ができることにあります。
例えば、会員組織がある企業で、会員がサイトにきてログインをした場合、その人の登録情報や過去の利用実績などをもとに表示する内容を出し分けることができます。
また、メールアドレスが取得できるだけでもアプローチが大きく変わります。メールアドレスを取得する際に、簡単なアンケートを取っておけばそれに基づいてメルマガを出し分けることが可能になります。何かのキャンペーンでメールアドレスの登録があるのはこのためですね。
もちろん、紙媒体でも同じようなことは出来ますが、大量になったとしてもメルマガの場合はそれ程コストが増えないこと、またHTMLメールで送付した場合は、開封したかどうかを特定することも出来ます。
まとめ
正直、CMなどからのWEB誘導については流行になってしまっているので、上記のところまで考えて行われている企業がどれほどあるかはわかりません。
しかしながら、WEB誘導をすることで、今までCMなどでは出来なかった継続的なコミュニケーションを行うことが出来るようになるため上記を意識することは企業にとっては大きなメリットとなります。
以前はURLを表示していたものの、それよりは覚えてもらいやすいだろうということでSEOの流行にものって、行われるようになった手法だと思います。これより他に何か良い手法があれば、そちらにシフトするようになると思っています。まぁ、特に思いつかないのですが…