コンテナとコンテンツ

先日、とある勉強会で「コンテナの評価とコンテンツの評価」というヒントをもらったので少しだけそれについて書いてみたいと思います。

勉強会の詳細については触れませんが、この「コンテナ」と「コンテンツ」はサイトの評価について話をしているときに出てきたものです。

コンテナとコンテンツとは

ここで言う「コンテナ」とは「コンテンツ」を収納するもので、つまり現状のWebサイトのことです。しかし、この「コンテナ」の評価というのは、Webを評価するという場合において一側面しか評価出来ていないのでは?という話です。

いくつか例を挙げてみると、例えば YouTube では動画を簡単にブログなどに貼り付けをするタグを提供しています。 YouTube の動画を見たといってもブログに貼り付けられた動画しか見ていない方もいるわけですよね。

あとは Twitter なんかもそうだと思います。Twitter は API を提供しているため、その API を利用したサイトが多岐にわたって公開されています。また、入力をするクライアントも様々なものがあり、実際 Twitter を使うのにあたって Twitter 自身のサイトに訪れなくても十分に使われているわけです。

これらは YouTube や Twitter という「コンテナ」から「コンテンツ」だけが別の「コンテナ」に移っているんですよね。

Web解析ツールとコンテナ

この「コンテナ」と「コンテンツ」の事を考えた場合に、Web解析ツールについても課題が出てくるわけです。

先ほどの例ではサイトとコンテンツの関係にしましたが、ちょっと視点を変えてみると「コンテナ」は HTML で、その中に載っている情報が「コンテンツ」という考え方も出来ます。

ちょっと前にPVについて議論がいろいろとされていたこともありましたが、実はこの HTML(コンテナ)とコンテンツが1:1という図式によって、Web解析ツールは計測を行っているわけです(特にタグ型などは)。

これが Ajax や RIA などのUI変化やAPIなどによって、コンテナとコンテンツの関係が1:1では無くなってきているんですよね。だから PV が取れないなど滞在時間が…という話が出てきてしまう。まぁ、これもどうかとは思いますが。

まとめ

さて、行動ターゲティングを利用したレコメンデーションやパーソナライゼーションなども少しずつメジャーなサイトにも取り込まれるようになってきています。

そんな中で、上記のように1:1でコンテナとコンテンツではなくなることで、コンテナを評価してコンテンツも合わせて評価するという図式が今より難しくなってくるんじゃないかなぁと思っています。

これは、今後、Webマーケティングを行っていく上で、意外とアキレス腱になってくるんじゃないかなぁと思っています。

ということで、今後、コンテナによる評価ではなく、コンテンツを直接的に評価する仕組みが欲しいなぁと思う今日この頃なわけです。

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