Web解析ツールは何故ビジネスツールと呼ばれるようになったか?
もともとはログを集計するだけのツールだったWeb解析ツールですが、最近はすっかりとビジネスツールとして認識されるようになってきました。
もちろん、それだけWebの需要性が強くなってきたこともあるのですが、ツールとして何が変化してきたことによってそうなったかについて少し考えてみたいと思います。
いくつか大きなインパクトはあると思うのですがここではとりあえず3つについて触れたいと思います。
トラッキングの容易性
リスティング広告や外部提携サイトなどに広告バナーを掲載しても以前は、リファラで流入を見るか、代理店からのレポートによって知ることができるぐらいしかありませんでした。
これが現在では広告媒体やクリエイティブごとの流入数から、コンバージョンまでのトラッキングが容易にできるようになってきています。
場合によっては初回流入から数日後にコンバージョンに至ったデータであってもトラッキングが出来るわけです。
これによってマス広告に近かった、効果のあまり見えない広告から、透明性のある広告に変化し、結果として費用対効果を算出できるようになり、ビジネスバリューがあがったのかなぁと。
売上の集計
最近では直接の売上の集計も出来るものもあります。これによって、平均単価を掛けるとかせずとも、サイトの売上を知ることができるようになりました。
流入別にも売り上げを見ることができますので、これによって、ROASの計算も可能となってきました。
ROASとは、広告にかかった金額に対して売上がどのくらいあったものかを示すもので、売上金額を広告費で割ったものになります。これによって広告ごとの投資がさらに数値化しやすくなったと思います。
リマーケティングのし易さ
会員IDなどを取得することで、バックオフィスのデータと結びつけることも出来るようになりました。
これによって、サイト内行動をもとにした、リマーケティングがし易くなりました。
結局はある程度認知されている顧客に対してリーチするのが最も効果が高くなるわけでそれができるマーケティングツールとしての重要度が増したのかなぁと思います。
まとめ
かなりざっくりと思いつくままに書いてしまったのですが、ビジネス価値を上げた要因のいくつかは、これらのようなものだと思ってます。
数字の可視化は、意思決定をしていく上で非常に重要なことです。そんな数字の出しやすいWebは、当たり前のようにビジネスツールになったのかもしれませんね。